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ハッピージャニオタ舞台班(メルヘンタイプ)の備忘録

傷の数だけ強くなれる この夜から

「Show must go on。何があってもショーを続けなければいけない」
「みなさんが、走り続ける意味とはなんでしょう?」

 

Endless SHOCKを見に行きました。冒頭、オーナー役の森公美子さんがこう問いかけてきて、わたしは煌びやかなショーの最中その問いの答えを探しました。走り続ける、なんて大層な聞こえにはとても似つかわしくないけれど、働き学び生きることがわたしの走り続けるということならば、こうして素晴らしい作品と素晴らしい音楽と素晴らしい役者、素晴らしいエンターテイメントに触れること、これ以上の意味はないのかなと思いました。

わたしはアイドルが好きで舞台が好きで演劇やダンスが好きで、それらがかけ合わさってできるエンターテイメントから、喜怒哀楽や愛憎を学び、わたしの生き方を照らしているのではないかと。この帝国劇場のステージを彩るたくさんのライトのように。

そんな、少し夢見すぎかもしれない答えが、問いの答えになるのか。それはもう少し「走り続け」ないとわかりません。

 

「楽しかった」と一言では言えないくらい、さまざまな感情を得た気がする。そんなEndless SHOCKとコシオカと越岡くんの感想です。

 

Attention!

※以降の文章は事実をお伝えするレポではなく、わたし個人の解釈と妄想によるものです。本文ではそれらを優先し、実際のストーリーやメッセージとは大きく異なる部分が多々あります。
※そのため〈続きを読む〉に隠しました。
※「そうだよね!」「そうじゃないだろ!」っていうツッコミは受け付けます、誰かわたしと議論してください…(笑)

 

 

コシオカ
カンパニーの中でもヤラのそばにいる、所謂「ライバルチーム」。他の3人をまとめるリーダーであり、1番のしっかり者。

(越岡くんがパンフレットで言っていたことや、2013を見て感じたことを前提として2014を観劇しました、という前置き。)
(主語がないのはコシオカの話であることが多いです)
(台詞はすべてニュアンスです)
(ちなみにわたしは初観劇は2012で今まで数えるほどしかEndless SHOCKを見たことのない新参者ですが、ご容赦ください)

 

一幕

 

Scene3 劇場のバックステージ

Music♪ Yes My Dream

箱の上に乗ってるユウタを下から攻撃するタツミとコシオカのかわいさ。そんなユウタが箱から降りるときは手をつかんでサポートしてあげるコシオカ。ライバルチームが同じ脚立に群がって、ヤラ〈♪俺は最高〉の後にフゥ~♪ってやってるライバルチームかわいい)みんな降りるけれど、先に降りたコシオカはあとから降りてくるリョウタの腰を持って降りるのをサポート。ユウタといいリョウタといい、年下二人のことは少々子ども扱いしている傾向があるのかなぁと。舞台ではもっと危険なことやってますよね?wちょっと過保護気味なコシオカがいいおにいちゃんでかわいい。

箱の上にマツザキとふたり、マツザキが座ってる後ろに立ってるコシオカ。箱がスライドしたときにバランスを崩し(かわいい)、マツザキの肩につかまる、というかもはや抱きつく勢い。うわぁってなってるコシオカもびっくり顔のマツザキもかわいいし、この曲全体的にかわいいが詰まりすぎててkawaii!!

リカに指輪を渡し損ねるヤラ。コシオカ「やっぱり駄目だったか。リカはコウイチしか見えてない、ヤラには無理なんだよ」的なセリフ。肩をたたく。本気で否定している感じではなく、冗談めかしく、軽いトーン。

 

Scene4 劇場の屋上

Music♪ ONE DAY

光一くんの発声の良さ。普段の歌声で聞きなれているだけにギャップもあるし、単純に素敵な発声だなぁと感動する。リカ役の入來さんはウの音がちょっと落ち込んじゃって聞こえにくく感じることがあるんだけど、若くてかわいい声をしていて好き。〈♪不安なの 変わらないで 側にいてほしい〉と心配するリカに対して〈♪心配なんてしなくていい だから いつもの笑顔見せてほしい〉と歌うコウイチがなんだか残酷に感じる。リカに歌っていても、どこか上辺だけを撫でているような。

ヤラ、タツミとフクダが加わって。屋良辰巳福田のコーラス?は、やっぱこういう歌は難しいんだなぁと感じた。2012のドキュメントで練習の様子を見ているから、努力しているのはわかっているんだけど、どうしても雑に聞こえてしまうのは技量の問題なのだと思う。

コウイチの「この街には栄光も夢も…挫折もある」「みんなが一つになって、はじめていいものができる」「今の俺たちに限界なんて…、ないんだ」は、この舞台だけでなくいろんなことに通じる気がして、いい意味で震えがくる。感動、の言葉で片付けていいのかわからないけれど。

先に行こう、と戸惑うリカを連れてはけるヤラがリカの二の腕辺りをもって万歳させてるのがかわいくて、やっぱりここが結ばれてほしい…!とついライバルを応援する。w

パーティーにいこう!と上手から下手に流れるふぉゆゆたりょた、コシオカというか越岡くんの細さったら!薄い色のパーカとちっちゃめのカバンがそれを強調する。ダッシュするマツザキを追いかけるでもなく談笑しながら歩くタツミとフクダ、コシオカ、そのあとをぴょこぴょこ歩くリョウタとユウタっていう、6人の関係性がナチュラルで微笑ましい。

 

Scene5 Broadwayの街

Music♪ It's A Wonderful Day

ヤラ「リカちゃ~~~~~ん!!」登場のポーズを真似てケラケラ笑うタツミとコシオカ、リョウタ。相当おもしろかったのか、何度もやるコシオカがかわいい。ヤラからサングラスを受け取って、それをしばらく掛けて踊る。顔見たいから外してくださいwその後サングラスはユウタの頭に挿す。

 

Scene6 Broadwayの裏の路地

コウイチとカンパニーの話題が取り上げられた新聞を読むコシオカの表情が心からうれしそうでかわいいしこちらもうれしくなる!新聞をつかむ手元に寄った皺が、その喜びをさらに伝えてくれる。みんなはオンブロードウェイに行きたいか?の問いにマツザキ「俺もいきたーい!♡」とふざけているのをステージの奥へと連れ帰る(コウイチに、ごめんごめん、って顔するのがソーキュート)なおもふざけるマツザキに呆れ笑いながら、新聞で尻を叩く。w

コウイチ「オンの先には何がある?」ヤラ「俺は俺のやり方で前に進んでいくんだ…!」ヤラとコウイチの言い合いのときは、ヤラをずっと見つめるコシオカ。

コシオカはヤラのことが心配なのかな、と思う。普段リカのことなどで茶化しているのは本当に面白がっているのもあるだろうけど、同時にヤラの心境を和らげていたりもするのかな、と。ヤラのことを考えて、本当の意味で否定をすることをせず、彼のそばにいる。コウイチがヤラに「ライバルが増えちゃって大変なんじゃないですか」と少々嫌味気味に言った時、「ないない」と口にしたコシオカも印象的。

オンブロードウェイに行きたいか、と問われたとき「そりゃ行きたいけど…」と歯切れ悪く答えたフクダ。すぐに誰かに遮られてしまったけど、その言葉の先は何を意味していたのだろう。もしかしたらフクダは、このカンパニーの軋みを、誰よりも早く感じていたのかもなぁ、と思ったり。

 

Scene7 「World Adventure」

Music♪ America

越岡くんと優太の対比が面白かった1曲。優太のターンは越岡くんよりも早くキレがあったのに驚いた。けれどのばされた指先だとか、全体的な踊りの精度は(当たり前だけど)越岡くんのほうが高くて。越岡くんはもともときれいに踊る人だから、きれいだなぁって浸ることもできるし、優太の可能性に触れることもできるし、下手の並びがアツい。

Music♪ Jungle

座長を囲んで輪のフォーメーションになったとき、ステージの0番で踊る亮太くんがかっこよくてさすがうちのエース!と心の中でガッツポーズ。

Music♪ Dance!

かわいい!!!!!!!!!!!!!!!!(大声)この曲に越岡くんが加わってくれたことがうれしい、コシオカも越岡くんもかわいくて、とりあえず初見では感情をまとめることができない。

Music♪ SOLITARY

上手袖でつっかえたヤラを見て、コウイチと一瞬の打合せ。その後、リョウタと上手にはけるコシオカ。その迅速さ、はけるときにリョウタの肩に触れて合図したさりげなさ、コシオカが長いことステージに生きてきた時間と彼の持つ賢さを感じさせる。流石。〈♪you made me〉でターンに入る直前に唇を親指でなぞる。色気がとめどない。ずるい。

 

Scene8 バックステージ

スタッフを怒鳴り散らしながら楽屋に現れるヤラについて現れるコシオカ。その後、一度作業?のため後ろを向くも、ヤラを責めるコウイチの言葉にじわじわと振り返る。視線はコウイチではなくヤラに。コウイチの言葉がヤラを追い詰めるから、今までにも不満や不安をため込んでいたヤラが、爆発してしまわないか不安に思っているのかな、と感じた。

ヤラが「じゃあ言うけど!!誰のせいで…!」とコウイチに詰め寄ったとき、コシオカは少し前に出て。何か言いたそうに何度も口が開きかけるが、結局何も言わない。このときコシオカは何が言いたかったのだろう?わたしは、その場を収束させるためにヤラに声をかけたかったのだろうと推測する。それはコウイチを擁護するためのもの、というより、ヤラを心配しての言葉。ただコシオカは何も言わず、「今は何を言っても火に油を注ぐだけだ」と判断したのか。しかし「言わない」という判断が、この後起こる悲劇を招いた原因のひとつになってしまったのかもしれない。たとえ小さな小さなきっかけにすぎないのだとしても。

 

Scene9 「Japanesque Show」

劇中劇の戦士コシオカは、とても冷たい男だった。その瞳に宿る冷たさは、コウイチ軍を、客席を刺す。コウイチ軍の中でも強いタツミと対峙した際でさえそれは変わらず、刀を喉元に添えられようが危機を微塵も感じていないような余裕は、優雅な振る舞いにさえ感じられる。さらに仲間であるはずのユウタが弱っていてもお構いなしに敵へと突き出す。弱き者には、まるで興味がない。そんなコシオカが目の色を変えるのは、『最強』のコウイチを前にしたときだけ。痛めつけられていくコウイチの姿を見て、コシオカは笑う。その目に浮かぶのは悦だ。しかし、何度斬られても立ち上がるコウイチの姿に、コシオカは焦りと恐怖を覚える。なぜ立つ、とつぶやかれた声が乾いていた。ヤラ軍で最後に残るのがコシオカとリョウタなのだけど、このふたり、対照的で面白い。リョウタはコシオカとは真逆で、たくさん声を出して、メラメラと闘志を燃やす。静のコシオカ動のリョウタ、青い目のコシオカ赤い目のリョウタ、とわたしは対比する。そんなふたりがコウイチの雄姿と刃の前に、同じ恐怖に染まり倒れるところに、Japanesque Showの演出の妙を感じる。

終盤、ヤラの策略により真剣を手にしてしまったコウイチは、それでもショーを続け結果ステージに倒れてしまう。コウイチが手にしたものが真剣だとわかった瞬間、タツミを襲う焦りと恐怖たるや。自分の顔に付着したコウイチの血を手で拭い、茫然としてしまうタツミ。階段から転げ落ちるコウイチを止めようと体が動くも間に合わず、腹這いに倒れてしまうところとか。致命傷を負うコウイチはもちろんだが、一連のタツミは何とも痛々しい。袖からフクダとオーナーも駆けつけ、戦慄する一同と必死で手を伸ばすコウイチ、悲劇の凄惨さやコウイチの執念を表したかのような炎が立ち上り、Endless SHOCK一幕が終了する。

 

二幕

 

Prologue

Music♪ Dead or Alive

去年も思ったことですが、みなさん~!世界一セクシーなゾンビがここに~!ここにいますよ~!もちろん越岡くんのことです。生気を感じさせず、何も捉えない虚ろな瞳。越岡くんのダンスは線がきれいなところが強みだなぁとずっと思って見ているのですが、脱力しても生きているそれがなんとも言えず…セクシーなんです…。

 

Scene1 シェイクスピア・シアター

悍ましささえ感じるほどに迫力満点にシェイクスピアの世界を演じるカンパニー、ヤラもその一員であるが、最後にヤラが発する「ちょっと待って」は演技ではない。シェイクスピアは虚構の世界だけど、いつの間にかヤラの現実に重なってしまうところが特に辛辣で。怯えるヤラの手を、コウイチへと死者たちが強制的に誘う。その中にはコウイチのそばにいたタツミとフクダ、さらには仲間だったはずのコシオカたちの顔をした者がいて、それにヤラが気づいたかはわからないけれど、ヤラがあの事件以降ひとり塞いでしまったことを表しているようだった。

 

ところで、また夢を見た、というヤラの独白はScene1と2のどちらなのだろう…?Don't Look Backは2だけどヤラはバックステージにいるわけじゃないし、わたしの理解力が足りないのかよくわからなくて…誰かこっそり教えてくださいw

「なんで雨なのに踊っているんだろうって、あのコウイチを見た時から俺はついていけないと思っていた」と語るヤラは、それでも「どこいくの、コウイチ!」と手を伸ばしてしまうのだから、どこかで救いを求めているように思えてならない。そんなヤラを見つめるのはユウタ。ユウタが手に持っている傘は、ユウタなりの「救済」の具現なのだけど、それを拒むヤラは今はコウイチしかいらないのだろうなぁ。ヤラを貶めたのはある意味でコウイチ(コウイチは直接手を下してはいないが、ヤラがコウイチに雁字搦めになってしまった)なのに、ヤラを救うことができるのもまたコウイチのみ、悲しすぎる因果。

 

Scene2 オーナーの劇場のバックステージ

コウイチの軽口に(お客さんに)謝ろうかと言うフクダ、そこからのコウイチとフクダ(っていうかもはや光一くんと福ちゃんだけどw)が恐ろしくくだらなくて笑えるのだけど、そこでひとつも笑えないタツミに、今まで背負ってきたものの重さを知る。タツミは今まで、コウイチを失ってしまった原因である真剣を渡してしまったことへの自責の念に、どれだけ苛まれてきただろうか。何もつらいのは、真実を知るヤラばかりではない。コウイチに赦されてやっと笑顔を見せたタツミに、思わず涙腺が緩んだ。

Music♪ New York Dream

すべての事情を察し、「元気そうね、コウイチ。久しぶりに一曲やってみない?」と誘うオーナーの心意気。生き生きとするコウイチは、やはりエンターテイメントに生きる魂。反対側(オンブロードウェイのステージ)で同じ曲を演じるヤラとライバルチームだけど、その姿はコウイチたちと対照的で歯がゆさを覚える。曲が終わると即座に袖にはけてしまうヤラ、後をついていくコシオカ。感情的ではないにせよ一幕Scene8を彷彿とさせる辛辣さ。

コウイチの、ヤラはどうしてるんだ?という問いに対し「オンでショーを続けてる」「あんな事故があった場所でよく続けられるよな」「(オフで)一緒にやろうって何度も誘ったんだけど」「あいつのショー、もうすぐクローズするんだ」「自分のショーを守りたくて意地になってる」などと返すタツミとフクダは、やはりコウイチ側の人間だなと感じた。その言葉の後「トモユキの気持ちをわかって言ってるの?」とオーナーが一喝するけどその通りで、ヤラに寄り添えない。カンパニーを二つに分かつこととなったこの1年間の間にもいろいろあったんだろうなぁ。

 

Scene3A インペリアル・ガーデン・シアター

Music♪ Higher

コウイチが現れたことに驚くコシオカは「コウイチ…!?」と声を漏らす。ハッとしてヤラを見るのだけど、視線はすぐコウイチに戻ってしまう。もちろんヤラのことは気にかかるけど、コウイチが帰ってきたことの喜びや、そこにいるコウイチの魅力には何も敵わない。それはコシオカだけじゃなく全員に言えることで、そうだよねみんな待ってたよね、と笑顔ほころぶ。コシオカはヤラに声をかけるのだけど、ヤラは茫然としたまま。読唇術みたいな高等な能力はないけどw、「ずっと待ってたんだろ?」って言っているように思えた。ほら!コウイチ帰ってきたよ!よかったね!ってきゃっきゃしてる感じより、戸惑うヤラを諭す感じ。結局ライバルチームはヤラを置いてコウイチが巻き起こすエンターテイメントステージに飛び込んでいく。歓喜に満ち溢れたステージは、一方でヤラに絶望という決定的な影を落とす。

突然現れたマスコミに戸惑いつつ、再会の喜びに浸るメンバー。コシオカはフクダと抱き合って喜んでいて、1年という短いようで長い時間の経過を感じさせる。客足乏しくクローズ寸前、事件を引きずっていることもあって、何もかもうまくいかない。そんな中で過ごした1年は、どちらにとっても地獄のようだったのではないだろうか。

マスコミがコウイチに投げかけた「ヤラさんのショーを引き継ぐということですか!?」という質問にハッとしてヤラを見るコシオカ。少しの間忘れていたヤラへの心配が蘇った、けどまだ喜びは尾を引くような、複雑な感情を浮かべているように思えた。オーナーが現れてその場は収束。コシオカは、オーナー、とつぶやき小さく驚いた。

 

Scene3B バックステージ

コシオカ「コウイチ、おかえり!」の温かさ。仲間の帰りがうれしくてでもそれを押し付けることは決してしないコシオカのやさしいところ、ふんわりと温かく迎えてくれるコシオカの深い愛情が見えて、泣きそうになる響きだった。この人は今までもこうやって仲間を受け入れてきたんだろうなぁ。

コウイチがマツザキに、ヤラを笑わせろとけしかけるのを見て、少し戸惑う素振り。それは、ヤラがとてもそんな気分じゃなく、そうすることによって感情がふれてしまうことを察知したかのように思える。案の定、ヤラはマツザキを殴るし、爆発してどうしようもない感情の吐露をはじめる。

正直、観劇しているわたし自身興奮状態で、順序立てて書き記すことが難しいのだけれど。コシオカは、幾度となく「ヤラ、やめろ」と口にする。それは、ヤラの言葉を遮りたいわけでは決してないのだと思う。ずっと長い時間をヤラと共にしたコシオカだからこそ、ヤラの気持ちや言いたいことがわかってしまって、その苦しいまでに痛切な叫びが、さらにヤラを傷つけてしまうように思えたのではないだろうか。何も言わなければ、このカンパニーが犯人捜しをすることはない。けれど真実を吐き出さなければ、ヤラは自責の念に押しつぶされてしまう。自分が蒔いた種とはいえ、どちらを選んでも傷つくことになるヤラの姿はすでにもう傷だらけで、痛々しい以外の何物でもない。もちろんコシオカもヤラを信頼するうちの一人だから、ヤラが真剣を仕込んだと疑い探ったことはないと思う。しかし、1年ヤラの姿を見て、どこかで察する部分があったのではないか、とも同時に思う。ヤラが真実を告げたとき、コシオカはあからさまに驚いた顔はしなかった。ただ、あまりの驚きに声も顔も繕えなかったのかもしれないけれど。

「お前も、お前もお前も…!みんなコウイチの暴走の被害者じゃねぇか!」ヤラに指をさされたとき、ふいに揺れた右手にコシオカの感情を考察する。もしかしたらコシオカは、少しでもヤラと同じ気持ちを抱いたことがあるのかもしれない。才能にあふれかつストイックでカリスマ的なコウイチに100%同調することは難しいように感じる。皆を後ろから見守ることのできる優しいコシオカに、コウイチの存在とやり方が、少しでも重荷に感じたことがあるのではないだろうか。もちろんコシオカだけでなく皆にあり得ることだが、コウイチではなくヤラのそばにいることにも、それがつながっているのかもしれない。もちろん、コウイチのことが嫌い、と言いたいわけではないのは絶対的前提で。

リカがコウイチの死を告げたとき、コシオカは目を見開いて驚く。そして泣き出し表情を大きく歪めるメンバーもいる中、コシオカは涙をこぼすことはなかった。しかしその目には涙がゆらゆらと揺れ、ライトが反射してきらりと輝く。隠しきれない辛さ悲しみが、涙とともに揺れていた。ヤラに、「(コウイチが死んだなんて)嘘だよなぁ!?」と詰め寄られて、後ずさることしかできず。皆に背を向ける体制になった一瞬に、今まで保っていた表情がふっと歪んで、ああこの人も周りと同じくらいに悲しいのか、と視覚的に悟る。

それにしても、ライバルが事故の真実と今までの胸中を告白するときに現れる大階段は、初めて見たときからとても印象的で。あの事故が起こった、忌々しいとも言えるその場所に、ライバルはたった一人で立つ。しかしバックステージである以上そこに大階段があるはずはなく、これはライバルの心情のかたちなのかな、とわたしは考えた。ただし現実ではなく象徴的なもの。あの事故に誰よりも責任を感じ、苦しみ、縛られているライバル。周りの仲間やコウイチでさえ立ち入らないのは、ライバルが抱く真実はその瞬間まで誰も知る由もなく、どうしようもない孤独の中にいたことを非常なまでにあらわにしているようで、その階段に踏み込んでくれる人がいたら、もっと早くライバルは救われたのではないかなぁ、と思うばかり。

 

Scene4 「It's A New World On The Earth」

演目のほとんどが記憶曖昧で、コウイチのフライングだとか、コウイチとヤラの魂のぶつけ合いだとか、食い入るように見つめていたのだと思う。メモがない。次回見る機会があるならもう少し冷静に見たいと思います…覚えてるところだけ。

Ladder Flying

空を舞うコウイチ、地上で太鼓を打ち鳴らすメンバー。誰もがその目にコウイチを捉えていて、このパフォーマンスの成功と、コウイチが消えてしまわぬよう願いを込めた太鼓の鼓動。タツミの視線が特に印象的。

Music♪夜の海

様々な思いを抱え、乗せ、踊るメンバーたち。このショーへかける思いだとか、コウイチへの思いだとか。きっと誰もが、コウイチがもうすぐ消えてしまうことを感じ取っていたのだろう。

この曲を舞うコシオカは、ただただ美しかった。いまだかつて、越岡くんのことをこんなに美しいと思ったことがなくて、正直戸惑ったほどだ。「様々な思い」は、様々な手段で客席に伝わる。ヤラたちのように台詞があってそれでもって伝えられる人もいる。ダンスパートに関しても、例えばタツミはとても情熱的で、コウイチとこのカンパニーと踊れる喜びの一方でコウイチが消えてしまうことを寂しくもやるせなくも思う気持ち、すべてを含めて今できる、今しかできない最高の表現を、と語りかけてくるような手足のアプローチと視線。コシオカはタツミとは対照的に、感情をあまり表には出していなかった。だからといって何も感じていないようではなくて、コウイチという最高の仲間を失うことへの悲しみがしっかり内包されているように思えた。そんなコシオカの、しなやかな手先の表現、流れるようなターン。月の光に融けてしまうのではないかと思うほど儚く美しかった。

Scene3Bでコウイチが言った「ボロボロに傷ついて初めて得る表現」、もしかしたらこれがコシオカが得た表現だったんじゃないだろうか。だとしたらあまりに素晴らしく、あまりに残酷だ。

大桜

果てたコウイチを抱きかかえるコシオカ。ここの手さばきが、こっちが一瞬冷静になってしまうほど迅速だった越岡くん…慣れかな…変ではないんだけどすごいなって感心してしまった…。進行の関係でどうしようもないところはあるだろうけど、もう少し情緒的でもよかった気もする。

 

Scene5 フィナーレ

Music♪ CONTINUE

ステージに立つコシオカは、号泣してしまいそうなのをこらえるような表情をしていた。大きな瞳から涙をこぼすタツミ、子供のように泣くユウタに挟まれてるから、余計に対比してしまう。時折口の端がわなわな震えて、危ういのだけど、溢れ出してしまいそうな感情をぐっと留め精悍であろうとするコシオカ。それでも歌いながら、ふと決壊してしまいそうな瞬間があって、またぐっと堪えて…。コシオカの見守る立場であろうとする姿勢、皆で作り上げたステージとコウイチへの経緯が伺える。とめどない感情に濡れたユウタの瞳のきらめきを向けられて、にっこり微笑むコシオカ。きっと彼だってユウタのように泣きたいはずだ。それでも堪えることを選んだコシオカが、強くも弱くも見えて、わたしが近くにいられる人間なら抱きしめてあげられるのに、泣いていいんだと言ってあげたい。と思考を巡らせてしまうくらいの愛おしさと胸の痛みを覚えた。

コシオカであり越岡くんの彼の泣き顔は演技とはいえ辛く感じたけれど、最後に彼は晴れやかな笑顔でそこにいたから、よかったと思う。ハッピーエンドに相応しい表情だった。コシオカのこれからの幸せを願いたい。

 

 

Endless SHOCKの世界に関してはこれで終わりだから、あえてカーテンコールは割愛します。コシオカの表情にやられすぎてあまり覚えていないなんてそんな…

 

コシオカのキャラクターについては改めて総括したいからここではまとめないけど、これだけ考えさせてくれるキャラクターを表現する越岡くんはいい役者さんだなと思いました。期待以上すぎて正直びっくりした。昨年に深めたものが今年に生きているのだと思うし、これから約3ヶ月、越岡くんがコシオカをどう深めて表現していくかがとても楽しみになりました。あとうすうすお気づきかと思いますがわたしはキャラクターとしてコシオカとライバルがめちゃくちゃ好きです。

観劇するたびに思うけれど、Endless SHOCKがなぜ評価されロングランを成しているのかがよくわかります。それはテクニック的なこともそうだけど、うまく言葉で言い表せない内面的なことでもあったり。特にジャパネスクの気迫は、会場で見て感じてほしいと思います。初観劇の時はストーリーもさることながらその気迫にやられて涙と頭痛が治まりませんでした(笑)ジャニオタでない人には、ジャニーズだから、と敬遠されがちだけど、そんなこと言わずに一度見てほしい。どの舞台にもそうは思いつつ、Endless SHOCKは本当にお勧めできる作品だなぁ。

通算3度目の観劇で少しずつ慣れてきたところがあるけど、やっぱりところどころ台詞や順序の記憶があいまいだったり、越岡くんに集中するあまり視野狭になってしまっていたりするので、もう一度観劇できる機会があったらそこを補いたいと思いながら、今回の感想は締めたいと思います。

 

「最高のエンターテイメント」とそこに生きる若者たちに出会えたことに心からの感謝。