Hello, my mars.

ジャニオタ備忘録(語るタイプ)

うそみたいなほんとの話

こうしてメディアにジャニーズ銀座の様子が取り上げられるたびに、あ、夢じゃなかったんだ、って。ことしは滝channelがあるから殊更、目の前で起こっていた桃源郷のような景色は現実だったんだなぁ、と実感できる。コンサートは、うそみたいなほんとの話。やっぱりそれはわたしたちが普段フツーに生きてたら体験できない、ちょっとファンタジーで理想にあふれた世界なのだと思う。でもちゃんと生身の人間がつくっていて、確実に同じ時間軸に存在している。

アイドルを好きでいる、ということ、とくにわたしみたいな楽しみ方は、よほどの悪趣味だとたまに思うことがある。わたしは彼らが生きてきた、決して順風満帆とは呼べない凸凹の道程が好きなのだから。彼らは苦労をしてきて、そしていまもしていて、だからこそ輝きは増して見える。この道を歩いてきたからこそ、現在を、ドラマチックに生きている。じゃあもし、もっと苦労せず、15年もジャニーズJr.やってなかったら?もっと素晴らしいキラキラになってたかもしれないし、逆も然りだけど、ここには「今」しかないから分からない。

They武道のことしの公演は、『飛行機』をひとつのコンセプトとして展開する、あんまりジャニーズ銀座らしくないコンサートだった。というか、「ジャニーズ銀座」という枠の中では、満たしきるどころか、もう収まりきらない。まさに、飛行機みたいに、この場所からもっともっと広い世界へ飛び立って。大きい会場でやってほしい、っていうのは、今までならキャパや倍率のことを考えて思っていた気がするけれど、今はその思いが公演の内容—圧倒的な演出力、に突き動かされている。照明やステージングだけじゃなく歌詞もよく読み込んで選んでいることがよく分かるのがThey武道公演の特徴だけど、本編ラストに歌った嵐の『GUTS!』は、この言葉で締めくくられる。
喜びへと舵を取れ
舵、というワードが、コンセプトの飛行機を連想できて楽しい。単純にそうとだけ思って、なんとなしに調べたら出てきてしまった。

びっくりした。そりゃもう。いっそ怖い話レベルの。
どっちだろう、って思った。こういうことを、分かっていてコンセプトを定めてGUTS!を本編ラストにしたのか、その辺はなんも考えずにGUTS!やりたいねー!ってだけで選曲して盛り上がるから最後っ!てしたのか。でもどっちでもいい。飛行機に大事なみっつの舵は、揺るがない事実なのだから。緻密に練られた計算でも、偶然が重なったのでも、どっちにしたって。こういうことが考えられる要因を、They武道はその素晴らしいセンスで引き寄せてしまったのだ。

うそみたいなほんとの話。

だって、しょうがないよ、うそだろ?って思うよ。こんなに楽しい現在があることを、そもそもThey武道が存在していることすら、過去の自分に言ったらうそだろ?って返される。そして彼らがこんなにも頭が良く、カンが良く、いっそバカだと言いたくなるくらい素晴らしいひとたちなんだよって、単独公演を開いて、もっとおっきなところに行きたいって言って、ファンの人たちのことをすんごく真摯に考えてくれて…そんな、ひとたちだって、思いもよらないしそもそも知らないし。
すごく信じられるひとたちなんだよ。人間、リスクとかナントカを考えちゃって、「信じる」ってことになかなか踏み出せないし、信じることは膨大なエネルギーを消費するのに、それでも今なら言い切れる。未来や夢が明言できるほどのものでなくても、このひとたちならきっとたくさん素敵な景色を見せてくれる。って。うそみたいなほんとの、バカみたいな真面目な話。

ことしの公演でいただいた搭乗券には記名欄がある。自分たちで名前を書いてオンリーワンのものにできる。昨年は手紙をいただいた。そこにはお世辞にも綺麗とは言えない文字で嬉しいことばと素敵な気持ちが綴られていた。それは彼らの感謝と決意だった。今度はわたしたちが、筆を取って、そこに記すのか、名前を。乗客は、もう、ただの傍観者じゃいられない。みんなで一緒に行こう、と彼らは言うのだ。煽るようにも願うようにも。帰りの券は今のところない。

喜びへと舵を。
うそみたいなほんとの話が、彼らの航路としていつまでも綴られていきますように。