雑記の表紙はグリーン

ジャニオタ備忘録(語るタイプ)

総決算!2016年個人的演劇大賞

みなさま、年の瀬はいかがお過ごしでしょうか。いまはちょうどレコ大の生放送中ですが、我が家のテレビは格闘技を流しています。そうつまり見れていない。

そんなわたしですが(このあいさついるか?)この度、一年の総決算として【2016年個人的演劇大賞】を選定いたしましたのでこの場で発表いたします。人に、「今年一番面白かった演劇は何?」と聞かれたのがきっかけでいろいろと項目を設けて考えてみたのですが、これがめちゃめちゃ面白かったのですよー。いい作品いい役者さんがいっぱいいて、個人的とはいえものすごく悩むのですが、過ぎようとしていたいろんなことを思い出せたので振り返りにはぴったりだなって。ではでは参りましょう。

 

【総決算!2016年個人的演劇大賞】

選定日

2016年12月11日

ルール

年内に見た演劇の中でそれぞれの賞に相応しい人物または作品を選ぶ。基本的に1項目に一人または一作品、といいつつ個人的なものなので厳しいルールは定めない。(ex. 助演は対象が多いから二人選ぶ)対象は舞台作品に限定し、TV・ラジオ、またコンサートなどは含まれない。あくまでも個人的なものであり一般的な優劣を定めるものではなく、このひとはわたしの中でことしキタわー!っていう発表会。基本、ゆるい。

受賞対象

Endless SHOCK 2016/滝沢歌舞伎2016/THE CIRCUS!/それいゆ/グレイト・ギャツビー/ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン/キンキーブーツ/アンダースタディ/縁~むかしなじみ~/少年たち 危機一髪!/ABC座2016 株式会社応援屋 OH&YEAH!!/23階の笑い
※観劇履歴として歌舞伎が10ステージほどあるのだけれど、まだ選定できるほど自信がないので今回は除外。GOEMONも同様。
※クロスハート ミュージカルver.は選定日までに観劇できなかったので対象外。

 

 

 

最優秀主演男優賞

堂本光一(『Endless SHOCK 2016』)

圧巻の。いつだって素晴らしいのでとくにコメントはないのですが笑、今年もほんとうにいいものを見させていただきましたし、毎年当たり前のように拝見する数々のパフォーマンスは決して当たり前ではないのだな、と劇場に行くたび噛み締めてました。来年も見られるのがうれしい。

 

最優秀主演女優賞

該当なし

気づけば今年、女性が主演の舞台を見てなかった。ジャニーズを追いかけていれば不自然のない結果だけど惜しいことしたなーと反省…。

 

最優秀助演男優賞

辰巳雄大(『それいゆ』)

ジャニーズ枠。雄大くんはほんとにほんとに最高の役者です。天才・中原淳一の側で彼を助ける凡人・桜木の、あたかもそこに生きてるかのような空気感。目まぐるしい世情の中悠々と生きてる(ように見える)中原にだんだん追い付けなくなり、「僕と先生は違うんです……!」と感情を爆発させるシーン、セリフの抑揚から目の演技まで素晴らしくて。大賞レベルの受賞です。雄大くんにはもっともっといろんな良い舞台に立って、良い役者になっていただきたい。

長谷川忍(『23階の笑い』)

外部枠。俳優じゃなくて芸人さんだけど…。11ヶ月をぶっちぎって台頭してくれた長谷川さん。まず顔が好み。そして声が超かっこいい。なによりも、奇才マックスを窘めながらサポートするようなケニーの懐の広さにやられた。頭の回転もめちゃめちゃ早くて的確なツッコミにまったくつまらなくならないアドリブ大喜利の時間は流石としか言いようがない。長谷川さんの出てる舞台また行きたいなぁと思う。お笑いライブも機会があれば。
助演はある意味選び放題で外部枠はめっちゃ迷った。次点で『アンダースタディ』セキュリティ木村さんかな。キムラもいいんだけどなにより居酒屋店主がものすごく好きでした。

 

最優秀助演女優賞

小野妃香里(『アンダースタディ』)

小野さんの、快活な女性を演じてるときのパワーが大好き。恩田マネージャーは明るくてパワルフでいつもアンダースタディを力強く支えてくれる素敵な女性で、昨年『壊れた恋の羅針盤』おばあさま役もそうだけど、見守ってくれるという安心感がある。アドリブは茶目っ気たっぷり、と思えば今井清隆さんとともに美しい歌声で魅了してくれる。あと、パジャマ姿から全身豹柄タイツ(!?)まで体を張ったパフォーマンスにも最優秀賞を差し上げたい。

ソニン(『キンキーブーツ』)

かわいいし歌も上手いしで言うことなし。パワフルな女性がどうにも好きなので、工場で自分の恋心に気づいてはしゃぎまくるナンバーは最高だった。田舎娘で服はダサいし喋り方もどことなく洗練されていない印象なんだけど、女性ながらの強さでストーリーを引っ張る姿も素敵だった。個人的に、春馬とてっちゃんの歌声にちょっとだけうーん?って思うところがあって、でもソニンちゃんにはそれがなくってなんのつっかかりもなく気持ちよ〜く聞けたのでそれも受賞理由。

 

審査員特別賞

林翔太・高田翔・仲田拡輝(『アンダースタディ』)

主演と迷ったのだけど、他の主演俳優たちと並んだときに選ばれるかといえばそうでもなく、おまけに「主演」という肩書きは正式にはなかったんじゃないかな?けれども、彼らはわたしの1年の中で文字通り「特別」で、どうしても受賞させたかったので。この夏の中で世界一尊い3人の男の子を演じてくれた3人に大きな拍手!『アンダースタディ』は作品として1番かといえばそれはないんだけど、でもふとしたときに思い返して、もう一度見たいな、ってなる。

 

新人賞

前田航気(『滝沢歌舞伎2016』)

半蔵を演じる前田くんの初々しさと瑞々しさが眩しかった今年の春。見るたびに半蔵としての見せ方を工夫していて、演技が細かく、そして上手くなっていく様が見ていてとても気持ちよかった。前田くんはこの役に関わらず踊っているときでも演じているというか、素になりきらずちゃんと顔をつくっていて、なんというか、ものすごい佐久間くんみを感じてしまったのでこれから目が離せない。かわいい。

桜井日奈子(『それいゆ』)

岡山の奇跡ってどんなもんや!と軽い気持ちで臨んだけれど、それを後悔するほど純白で美しい女の子でした。舞台初挑戦ながら、汚れを知らない少女から擦れてしまった大人の女性まで、女の激動の人生を演じる日奈子ちゃんはまだまだこれから何にでも染まれるのだなと思った。中原淳一の説く美しさに心酔する少女、まっしろな桜井日奈子にぴったりの役すぎて、この役を与えた制作陣と真摯に向き合った日奈子ちゃん両方素晴らしい。ブログ用に日奈子ちゃんって書いてるけど実際は親戚の子気分で日奈子って呼んでる(やめなさい)

 

作品賞

滝沢歌舞伎2016

これに関しては今までわたしが見てきたことのプロセスがあってこそなんだけど、よくぞ「新滝沢歌舞伎」と銘打ってやってくれたなって感じ。前半のパフォーマンスも、後半の鼠も、わたしはもっのすごく好きで。楽しかったー!新たな革新を見せてくれた11年目の滝沢歌舞伎、文句なしの作品賞です。

 

演出賞

TETSUHARU(『THE CIRCUS!』)

サーカス、1回しか行けなかったんだけど、一度見ただけで病みつきになるあの高揚感はなんだろう。無理にひねらず単純明快なアメコミ風ストーリーと、とにかく心が熱くなるダンスシーンと…2016年最高のシャブ舞台*1(すごい褒めてる)。というわけでこれを作り上げたテツハル氏にありったけの感謝と、続編への熱望。ついでにウィキペディアとやらを拝見させていただきたいのでいつかその機会があれば…。

 

脚本賞

滝沢秀明(『滝沢歌舞伎2016』より「鼠、夢小判〜笑いあり、涙なし〜」)

心から面白かった。初日前の雑誌取材では「笑いあり、涙なし」という文言に、おふざけに傾倒しちゃうのかなーとちょっぴり不安になってたのがうそのよう。文字通りさまざまな場面でユーモアを忘れず、そしてうっかりほろっと泣けてくるシーンもあっていい意味でそのタイトルを裏切っていて…でも、最後は兄弟の絆を固め合った仙吉と次郎吉が、「オメェは江戸で一番の千両役者だ!」「当たりメェよ!俺は鼠小僧次郎吉だ!」って高らかに放つ姿にすっきり笑顔になってる。現代劇と変わりなく入りやすいお芝居だけど、世話だんまり・実ハの設定*2・生き別れの兄弟*3etc.歌舞伎らしさを随所に盛り込んでて『滝沢歌舞伎』で演じるにふさわしい脚本がやっときた、という感じがした。来年も配役変えたりしながらやってほしい!

 

音楽賞

西寺郷太(『ABC座2016 株式会社応援屋 OH&YEAH!!』)

ABC座は回数通えたわけではないのだけれど、一度聴いたら耳に残るメロディとフレーズの数々で、見たあとも楽しい音楽を提供してくれたな、と思ったので。「腐れ縁インザレイン」のようなミュージカルチックなものから、「Delicious」などバリバリのポップス、「人の心はmathematics」*4みたいにクールなテクノ…とにかくバリエーションが多くて楽しい。ジャニーズ舞台のバラエティ豊かな良さを生かしながらも、ジャニーズっぽい*5ものから一歩脱した音楽を聴けたのも楽しかった。本編だけでなくショータイムの構成もめちゃくちゃカッコよくって、西寺さんに音楽プロデュースされた自ユニのコンサートとか見てみたい。

 

なゆこ大賞

林翔太

おめでとうございます!!!!!!!最初から決まってたといえばそのとおりなんだけどw、それでも、ちゃんと大賞を飾るにふさわしい活躍を見せてくれた1年でした。滝沢歌舞伎での独り芝居、歌、アンダースタディのシュン!それから選定対象ではないけれど、テレビとラジオと2種類のドラマに出たり。はやしくんのことは別エントリにまとめたいと思っているので詳細は省きますが、はやしくんの演技に対する姿勢が大好きになったなぁ。だから大賞。ゆるがないナンバーワン!

 

 

以上です。お付き合いいただきありがとうございました。もしお時間があったらやってみてください~!と言うには年の瀬すぎてだめだな…。ちなみにこれおたくの集まりで話題に出すとめっちゃ盛り上がります。年明けでもお勧めです笑

*1:その恐ろしいまでの高揚感たるや、見るというより摂取したい、に感覚が近い

*2:放浪者次郎吉 実ハ 鼠小僧次郎吉 って書けばいいか

*3:歌舞伎の狂言だと生き別れ設定はほんとうによくある

*4:以上、曲名はパンフレット紛失中につき、間違いがあれば確認次第直します…

*5:と言ってしまうと定義は様々だが