雑記の表紙はグリーン

ジャニオタ備忘録(語るタイプ)

スプリング・ハズ・カム〈滝沢歌舞伎〉

滝沢歌舞伎2018、少し前ですが無事に幕が上がって下りました。おめでとうございました。ありがとうございました。この3年間に想いと祈りを込めて、感じたことをここに残します。一緒くたに書きますが主題の9割は林翔太くんです。

(舞台の感想ではないです。よしなに。)

 

 

2016年、前年の10周年を経て、『新滝沢歌舞伎』として走り出した滝沢歌舞伎。そこに新たに参加してくれたのが三宅健くん。どうして滝沢くんは健くんを選んだのだろう、と雑誌記者が何べんとしていそうな質問を、理屈はいらないと分かり切っていながらも思う。わたしは滝沢担でもなければ三宅担でもないので、ふたりの過去や関係性につっこむこともないし、3年間で変わってゆく関係性がもたらした素晴らしさについてはもっと有識なおたくがすてきな言葉で言及してくれるだろうから、あまりできるものではない。けど思ったことちょっとだけ。

「滝沢の笑顔を見るために」そうか、そういう視点があったのか。なんて驚かされたのは、わたしがJr.担だからかな。Jr.をはじめスタッフを含めた大所帯を束ね自らが先陣を切る我らが座長は、ほんとうに毎年かっこいいのだ。Jr.に活躍のチャンスを随所で与えつつ、己の見せ場を引くことはしない華やかなバランサー。(そう、この舞台は見せ場だけで構成されているようなものなのだ。流石ジャニーズ)いつもキリリとしていて、ときどきお茶目で、歴史の憂いを燃える愛につなげる不思議な目を持った人。個性の集合体とも言えるジャニーズのカンパニーに於いて、その中心でどっしりと、シンボリックに立ち構える座長が好きだった。だから、「笑顔」か、だからこそなのかって、健くんが滝沢歌舞伎に交わったことによる新しい風が、新鮮で気持ちよかった。今までの舞台でも笑顔が一切ないなんてことはなくて、笑わせてもくれたし、十何年と自分をプロデュースしてきた男にそれが仮の鎧だったなんて思っちゃないけど。でも、お兄ちゃんの前で無邪気に笑う滝沢さん、かぁわいいね。

義経とか将門とか、悲劇を好んで扱っていた滝沢くんが、この3年で喜劇に転換した。どっちがいいとかないし今までのも好きだけど、こういう滝沢歌舞伎もアリなんだなぁって新たな気づきをくれた。イチ観客として、それが素直に楽しくて。滝沢くんだけじゃない、健くんも、Jr.たちも、みんなの優しい笑顔を見られたのがいつもいつも嬉しかった。滝沢秀明三宅健が起こした「化学反応」のひとつはこれなんじゃないかなぁ、と噛みしめる3年間でした。

 

ちょっとだけ話は逸れますが。MADEの福士申樹くんが今年の滝沢歌舞伎を観劇した感想を自身のweb連載に綴っていて、その中で「自分がいたころのカンパニーよりもカンパニーで、ちょっとうらやましい」という旨の言葉を残していたのがとっても印象的で。歴代の出演者が客席から改めて舞台を観たときに、そうやって思ってくれることはきっと、ひとつのカンパニーとして舞台に取り組んでいることの大きな意義だと思うし。これからもカンパニーのかたちは変わっていくんだろうけれど、そのときはまた羨む声があがるほどの素敵なカンパニーで、どんどん進んでいってほしいなぁ、と思う。

 

 

 

健くんは、はやしくんが「礼節を弁えた品行方正な振る舞いのできる」ことを、これまでにないほど前面に出してくれた人、だと思う。

なんというか、ただの私見なんだけど、舞台の上でちゃんとしていてくれればそれでいっかな、と考えるタイプのおたくなので。ちゃんと魅せてくれればあからさまな不機嫌を見せなければ、裏のことは知れなくてもいっかなって。はやしくんが舞台以外でも「ちゃんと」したひとなんだろうなっていうのは舞台や雑誌の言動でなんとなく分かる。少なくとも傍若無人や反抗的とは縁遠い、所謂「イイコ」そうだなっていうのが。もしこれでわたしのイメージとかけ離れているのがはやしくんの本性でも、それはそれであっぱれなのである。いいんだよ、ここでちゃんとしててくれれば観客には。

そう、思ってたんだけど。

健くんは参加初年から、「林くんは毎日楽屋挨拶に来てくれるイイコ」と言ってくれた。滝沢くんもその話が出てうんうん頷いてくれていて。直筆の手紙をくれることも明かしてくれた。そのときのわたしはただ自担のエピソードが出たことだけに喜んで、とくに意外性のない主題に関してはふーんさすがだねぇくらいの気持ちでしかいなかった。(はやしくんをあまり知らない人にも見た目的に意外でもないと思いつつw)でもその認識が変わったのがこの3年間。健くんのファンをはじめ滝沢歌舞伎を通じてはやしくんを知ったいろんな人たちが、「林くん=礼儀正しいイイコ」の印象を持ち、すてきだね、えらいね、と言うようになった。レポで知ってから舞台で初めてJr.を見た人は、「健くんが言ってたまじめな子はこの子か!」という風に、それがはやしくんを覚えてもらうきっかけになっていた。露出が限られていて世間認知度の低いJr.にとって、きっかけというのはとても大事で。知ってもらえるからこそスキルの高い歌やダンス、魅力を、宝の持ち腐れにしなくて済む。更には、「健くんが褒めてた、気に入ってる子だから気になる。応援したい」と思ってもらえたら、尚いい。実際、そんな文言をSNSで何度も見かけた。……最高だ。知れなくても、と思っていたものは、ほんとうは知られるべきものだった。(ごめんよ……)

健くんは3年間、そんなはやしくんの良さを大事に大事にしてくれた。今年のラヂオで、Jr.の楽屋挨拶の習慣を抜き打ちチェックした際に、彼は言った。「普段からできてる人は最後に紹介します」そしてエンディングにて、林くんの名前を挙げてくれた*1。この企画は健くんの着登板に『ラジオ収録中』の知らせを貼り、出演目的で挨拶にきたヤツはモグリだ!と晒す、という、先輩による茶目っ気たっぷりの計らいだったわけだが、はやしくんはいつも通り挨拶に来て着登板の貼り紙はまったく気付いていなかったという。(ミラクルボーイかよ!?笑)そのときも健くんは「きみはいつもきてくれてるからいいよ」って、少しだけ長くはやしくんをしゃべらせてくれた*2。はやしくんのいつもの行いの良さを認め、仕事につなげてくれた。

(もちろんはやしくんだけの話じゃなくて、)健くんは、自身が滝沢歌舞伎の新たな登場人物、並びに新たな観客を連れてきた人として、出演者それぞれが持つ「良さ」を認めて、それをより多くの人に広めてくれたのだと感じた。そして、これは彼が実際言葉にもしているけれど、Jr.が今後芸能界で羽ばたき、生き抜くにおいての大事なことを、先輩として身をもって教えてくれた。健くん自身が新風であり、起爆剤であり。はやしくんが心がけていたこと、行動は正しいんだよって、報いをくれたようで、応援してるだけの立場でもとてもとても嬉しい。

ちなみにはやしくん。雑誌で「スタッフさんが本番をイメージしやすいようにリハから全力で踊る」「劇場の裏の態度も誰が見ているか分からないから常時気をつけないといけない」「どんな瞬間もオーディションだと思っている」との発言をしていて。ちょっと心配になっちゃうのも正直なファン心なんだけど(うぅ……)、健くんの認めてくれたはやしくんってきっとこういうところだし、この3年間があるからはやしくんはこういう気持ちを持って、もっともっと志高く頑張っていけるんだろうなぁ。って勝手に思ってます。

 

 

 

おたくとして健くんに感謝申し上げたいことはたっっっくさんあって、中でも一番にそれを思うのは『Maybe』。健くんがV6から持ってきてくれた楽曲は、今までの滝沢歌舞伎では見られなかった類のパフォーマンスだった。何度も言うが健くんは新風で起爆剤なのだ。

Maybeは、あと5億回は見たい。途方もない数字が浮かぶほど好き。大きな理由として、『バックJr.が佐久間くんとはやしくんだったこと』を挙げる。

 

佐久間大介と林翔太。

いったいどうして、彼らがバックに、シンメに選ばれたのだろう。誰よ。健くんなのタッキーなの?誰でもいいけど知りたい。理由は?ダンス見てりゃどんな理由であれ納得なんだけど知りたい。「なんとなく」ならそれだけで直感と運命の素晴らしさを尊ぶ。さくはやシンメは……尊いんですよ……!!!!!!

スマートで理知的、品行方正という言葉が似合いそうな、悪目立ちしない正確な踊り方をするはやしくん。カウントの1と2の間を自由に捉え、感情を露に、奔放な踊り方をする佐久間くん。一つの物語を踊るとして、佐久間くんは自分が主人公や主観そのものになる人で、はやしくんは物語を構成する風や水といった要素になる人。(※※めちゃくちゃ個人の主観です*3)そんな佐久間くんは所謂元担で、はやしくんは言わずもがな自担である。だからふたりの表現方法が違うのは分かりすぎるくらいわかるし、個々に対する思い入れが強すぎる。だけに、シンメとなればそれはもう。

Maybeは、素晴らしかった。特性の違うふたりのダンスをこれでもかと生かした最高の布陣。耐えがたい別れを経て新たに大切なひとと出逢った主人公(健くん)、その心の中に相反する二つの想い*4。佐久間くんが恋のよろこび・愛を知るあたたかさ・光を浴びて咲く花ならば、はやしくんは恋のかなしみ・喪失を知るつめたさ・涙のように伝い落ちる雫、かなって思って見ていた。光と闇、陰と陽、淡いピンクと深い青。ふたりが着ていたジャケットの紫は、そんな二つの感情が混ざり合った色なのかな、なんて。感情は健くんを中心に相対に位置し、時折交差してまた離れていく。ひとりステージに残った健くんの手が象る。「ぼくは きみが 好き」

さ、さいこうだーーーーーーーーーー!!!!!かんぺき!!!!!!!!!!!!ありがとう!!!!!!!(???)

 

チームMaybeはパフォーマンスに留まらない。このさくはやシンメの尊いのは、ダンスのみならず健くんへのアプローチもまったく異なるところだ。

好きになったら猪突猛進!包み隠さず惜しまない、大きくまっすぐな愛情表現をする佐久間くん。常に激しいアピールに健くんは、やめろうるさいと袖にする態度を魅せるけれど、裏腹に誰よりも佐久間くんをかわいがるし、楽屋に居つかせてあげるし、絵に描いたツンデレ。最近はもはや好きであることを隠さなくなった。かわいい。

対するはやしくんは前述のように礼儀正しさを健くんに買われ、佐久間くんに対抗するように名前を挙げられるようになった。佐久間くんが、健くんご飯行きましょ!!って言うと健くんが、俺は林くんと行きます。みたいな。(佐久間くんともちゃんと行くんだけどね!!)林くんは手紙書いてくれたイイコ!これ聞いて書いてきても二番煎じだからな!!て佐久間くんをけん制する健くん。とか。(それでも書いてくる佐久間くんのガッツ)そうそう2016年はまだ林くん、て呼ぶ方が多かった健くん。いつしか呼び捨てにしてくれるようになりました。健くんに独占欲のようなものまで抱く佐久間くんをすのが面白がって、「健くんには林くんでしょ?」ってからかうのも面白かった。引き合いに出されてるだけだけどw、あの猛攻の引き合いに出されるくらい、他の人から見てもはやしくんは健くんと仲良くさせてもらってるんだなーって微笑ましくて。あと佐久間くんの勢いにちょっと疲れたのか「控えめな林くんのこと応援してるよ……!」って言い出すおたくがいらっしゃったのも愉快だったww自然と生まれゆく対立(?)構造www

そんな「控えめ」で「イイコ」のはやしくんがけっこうしたたかな男で、Jr.で唯一健くんの連絡先を教えてもらえるし、「健くんが林のソロをプロデュースするとしたらV6のどの曲ですか?」ってまぁまぁでかい質問をかますし*5*6、病院を紹介してもらった上に迎えにまで来てもらい(健くん主体ですよ念のため)朝食をご一緒したりする。嫉妬しちゃうからさっくんにはこのこと言ってません。。。とか言う人、ほんとに控えめなのかな?笑(ていうかもういろいろとばれてるよね!はやしくんが騙してるわけじゃけっしてないけど、でもばれてるよね!!ww)って思うけど、はやしくんのそういう太いところが好きだから、健くんとの新しい関係で一面が垣間見えるのがとっても楽しいなぁって。にこ健で健くんとの2ショットを載せてもらって、それがにこ健はじめての写真登場Jr.で、しれっとね、はやしくんお前そういうとこだぞ!!!っていう笑

佐久間くんとはやしくん、もう何年も舞台で共演してそれなりの距離感を持っていたのに、ここにきて『健くん』の存在を基点に新しい関係性が生まれたのが、それぞれを大好きなおたく的に楽しくてうれしくてしかたがないかった。Maybeは2年やったし今年はもうないかな、と思っていたらSPARKでも選抜されて、さくはやはシンメ継続でうれしかったなー。健くん(滝沢くんも?)の中で、このふたりをシンメとして置いておきたい、という思いが固いのなら、こんなにもありがたいことはない。まぁシンメ位置だとふたりを一斉に見るのがヒジョーに難しくなるのですが、まぁ、それはそれ。ww

SPARKの前に健くんがひとりでやるMaybe、袖中でふたり、対岸で向き合って踊ってるなんて、これ以上尊いことがありますか。てくらいMAXのエピソードだし(袖中の映像メイキングで売ってくれ頼む)はやしくんの主演舞台『ロジャース/ハート』の宣伝で辛抱たまらなくなった佐久間くんが「はやしくんんんn」「おれ林くんのこと大好きなんですよ!!」ってはしゃぎだすのとか、もう、あの、、佐久間くんほんとありがとな!!!どっちもラヂオでの話なので健くんありがとうございます!!!!!

 

健くんをセンターにこのシンメが見られる季節がまた訪れるのか、それは分からないけれど。かけがえのないものを、見られたような気がします。チームMaybeよ、永遠なれ。

 

 

 

はやしくんはすごい。すごいよ。ジャニーズを志すきっかけをくれた、ある意味ルーツとも言い換えられる健くんと、こうしてお近づきになれるなんて。あのとき、健くんのきらめきに心を奪われた10歳にも満たない少年は、そんな未来を想像できたかな?滝沢歌舞伎に選ばれ続けて10周年、歌も芝居もひとりで任されるパートが増えて、いつしか「名番頭」とその位置を揺るがないものとした。あのとき、軍勢で同じ服を着た兵士の一人でしかなかったはやしくんを見ていたわたしは、そんな未来を想像できなかったよ。前進を恐れず、長くひたむきに続けていれば実を結ぶものがあるって、春のはやしくんはいつも教えてくれる。特にこの3年ははやしくんにとって濃いものだったんじゃないかな。おたくにとっても濃かったw

 

今年の春は来ないんじゃないか、って思ってた。とめどなく寂しくて、こんなにも沈んだ心で、春の風を暖かく感じることができるのだろうか?って、失意のままで初日を迎えた。でも、来たよ。新橋演舞場の舞台で、はやしくんが歌って踊って芝居してた。WITH LOVEで客席を優しく見渡して、かわいい花が綻ぶように手を開いて、陽光のようなふわりとした笑顔を見せてくれた。それは、間違いなく大好きなはやしくんで、待ち望んでいた春の姿だった。

この3ヶ月で脱退のショックが癒えたかといえば、そうとは言い切れない。マイナスを引きずりがちな性格ゆえに、あの日から今まで、大なり小なりそのことについて考えなかった日は、たぶんない。理解したし、受け入れてるし、応援してるよ。でもそれらとは全く異なる部屋にこの感情は存在するから、どっちがほんとうかと聞かれれば「どっちもほんとう」なのだ。それでも、思考を占める面積は少しずつ小さくなってるし、はやしくんにJr.以外何の肩書もないのも、月に一度の連載を読むことがなくなったのも、少しずつ、慣れた。それは、ちょっと寂しいことなのかな。でも前進してると思いたい。

今年の歌舞伎は特に、『今見たい林翔太』のオンパレードだった。おなじみのいにしえに始まって、SPARKやMASKのダンス。鼠の語り部は2年任せてもらった一人芝居のパートがまた新たなステージに行ったようで。時の架け橋は大胆に3/4ソロ曲だった。

そしてThousand Suns。歌って踊って自分をアピールする、舞台の曲というよりアイドルパフォーマンスに近いナンバーで。はやしくんも「俺たちについてこい!」の文言に相違なく、最高にギラついた姿で魅せてくれた。ソロパートの見せ場も多くて、存在感をいかんなく発揮していた。何回見ても、もう何百回と見たくなる、かっこよくってかっこよくって、その分、惜しくて惜しくてたまらない。こういうアイドル""らしい""姿、もうしばらくは見納めなのかな、と思うと。ずっとそんなはやしくんが大好きだったから、いつになっても手放したくないって思ってしまうし、はやしくんを知ってから今日まで、わたしは一度だって、アイドルのはやしくんを諦めたことはなかったなぁ、と痛感した。

だからってはやしくんにどうにかしてほしいわけじゃなくって。引き返さないで爆走すればいいと思うし、この気持ちを押しつける気はさらさらない。ただもし、彼の手が、この気持ちの欠片でも拾うようなことがあれば、情念すらも糧にして、強く強く進んでほしい。きみがやってきたこと、歩んできた道は素敵なものだったんだよって、それが少しでもはなむけになるかな。

とはいえわたしはやっぱり、変わっていくはやしくんが大好き。これだけ飽きずに見続けられてきたのは、はやしくんが現状に慢心せず進化を続けてくれたから。ダンスも歌もスキル面はもちろん、ライブがやりたいって大きな声で言うようになったのも。治した歯もたまの茶髪も。お芝居にどんどんのめりこんでいったのも。変わり続けるはやしくんが好きで、だからこの春を迎えたはやしくんも好き。一番びっくりしたのは記憶のカケラ。うまく言えないけれど、今まで見た演じる系のナンバー*7とも見違えるほどに没頭していた。慟哭するように、ときにはほんとうに涙を流しながら踊るはやしくんを、わたしは初めて見た。きっとこの数年で芝居の心得が宿ったからこその表現で、そしてこれから見ていくことになるはやしくんの姿なんだなぁって、ゾクゾク、ワクワクして。あぁやっぱりはやしくん、きみはサイコーで、どんなにショックを受けようがまだまだはやしくんから抜け出せない。滝沢くんがチャンスをくれた、座長をそこまで突き動かすほどの強い意志を胸にステージに挑むはやしくんなら、まだまだたくさん楽しませてくれるはずだ。

 

今年の歌舞伎はひとつの節目だったようで、健くんはきっと来年はないんだろうな、と推察できる言動が多かった。はやしくんも千穐楽の挨拶で、「経験を積んでまたここに戻ってきたい」と言っていたそうで(伝聞ですみません)、どっちなんだろう……といつにもまして考えてしまう文言だな、と思った。*8

毎年出演が決まるたび、「当たり前のことじゃない」とはっきり言い切るはやしくん。滝沢くんに感謝しながらも「そろそろ巣立っていかないとまずい」と感じるはやしくん。そんな想いを持ち続けているはやしくんなら、来年がどうなろうが大丈夫な気がする。毎年あのステージに立っていてくれるのが嬉しくて、そんな春をいつだって迎えていたくて、だけどもし来年は違う仕事(外部とか)(できれば主演とか)(夢はでっかく)出ることがないとしても、それはそれで何よりの恩返しになるんじゃないかな、と思う。

 

 

 

上記のことを書きなぐった後に逆ラバCD聞いたりTV露出見たりしたのですが。夜会でオンエアされた健くん誕生日サプライズが、まさにこの春を物語っているようでびーびー泣きながら見てしまった。

組織ぐるみで企てる大がかりなサプライズは滝沢組ならではで、いい曲がたっくさんある中で『WITH LOVE』を選んだ座長の心意気が素晴らしくって。3年前、新たに仲間に加わってくれた健くん。(とくにJr.とは)リミテッドな関係を主張しつつ、3年も舞台を共にして、いつしかここでしか得られない素敵な絆を結んでくれた健くん。健くんは、『LOVE』を音源化するにあたって、歌詞を付け加えた。

いつも握った手は きっと永遠じゃないから
君の弾けるような 笑顔を守りたいよ

タイミングとして、歌詞を書いたのが先、サプライズが後だと思うんだけど。雅な返歌だな、と唸ってしまうくらい美しい、健くんに捧げる『WITH LOVE』が。

かけがえない時間をともに生き いつも 心は 繋がってる
たとえ 遠く 離れていようとも 忘れないよ この思い

そう。永遠なんてないけど、形あるものはいずれすべてなくなってしまうとしても、それでも続いていく。この季節がずっと胸にあるから。健くんだけじゃなくって、みんなみんな、それぞれの場所があって夢があって道があって、どこに進んで羽ばたいていこうとも、この春につながったものはずっと途切れずに、そっと手繰り寄せることができるんだなぁ、と思った。

 

滝沢くん、健くん、長谷川くん、SnowMan、目黒くん、東西のJr.たち、そしてその中にはやしくんがいるこの春が最高に楽しくて幸せだったんだけど。だからこそ、次の春が違う形になっても、きっと幸せなんだろう。もう、季節は夏だよ。季節のドアは、景気よく足で開けましょう。

 

スプリング・ハズ・カム!

楽しい春の踊りを、ありがとうございました!!

 

 

 

 

 

(終わったと思わせておいての余談)

はやしくんの「巣立っていかないと」の発言もあるように、長くお世話になったJr.はいつかはそれぞれの旗を持って座長の元を強く駆けだしていくものだけど。じゃあそのあとの滝沢歌舞伎はどーすんの?ってなったときに、未来を強く照らすキラキラのお星さまが今年のカンパニーにはいた。目黒蓮くんに他ならない。Thousand Sunsでソロパートのに選抜され、蒼き日々で岩本のアンダーを務める。今年は特に、林佐久間宮舘岩本がダンスナンバーの鍵で、SPARKも記憶のカケラも同じメンバーが選出されたわけだけど、記憶のカケラではその中に目黒くんもいた。そしてそして冒頭では滝沢くんのキャッチングを担当している。すごい、ものすごい選抜大出世なのである。昨年は、怪我をした谷村くんに変わり急きょ舞台に立った。たまたま目黒くんの初日を見ていた、戸惑うような視線の移ろいはあったものの、しっかりとその役目を全うしていた。今年は舞台が重なって遅れての参加だった。それもたまたま(!)初日を見ていた、昨年戸惑っていた子はもうどこにもいない、堂々と爛々としていた。目黒くんこそが、滝沢歌舞伎のニューエイジであり、ニュージェネレーションなのだと思った。3年前に出演した際には余りある滝沢愛を本人に伝えたところ「俺を好きになるんじゃなくて、俺を好きにさせなきゃな」なんて言われた飛び切りのエピソードを教えてくれたが、そんな目黒くんは今や滝沢くんに「困ったときの目黒」「参加が遅れてもいいから出てほしい」と言われるほどだ、いや滝沢さんもうめぐちゃんにメロメロやないか。目黒くんがこのまま出演を重ねて、いつしか彼が名番頭!と呼ばれる未来がくるのかもしれないし、めちゃくちゃ見たい。目黒くんだけじゃないけど、そうやって若い世代が上がってきて、滝沢歌舞伎を支えるのに不可欠な屋台骨になって、また次の世代が……なんて風に、未来がつながって、滝沢歌舞伎という素晴らしい舞台が末永く脈々と受け継がれていくことを切に願う。はやしくんの話ばっかしておいて最後めぐちゃんかよ!っていうツッコミは正解です。でもめぐちゃんがMVPでルーキー賞だよ!!おわり!!!

 

 

 

 

*1:林翔太と阿部亮平の2名でした

*2:他のJr.はほんとうに挨拶だけだよ?としゃべらせずに帰していた

*3:全部が全部そうだとは思ってないよ……念のため……

*4:詳しい世界観は歌詞を読んでください→ Maybe V6 歌詞情報 - うたまっぷ 歌詞無料検索

*5:A:健くん「MIX JUICE」

*6: 林「MIX JUICE!!おれ大好き!!知ってる?1997年のトニセンのアルバムの坂本くんソロで!2003年には坂本くんと健くんが一緒に!他のメンバーがバックでねぇ!!」(むっちゃ早口)

*7:真夏の夜の花とか

*8:そもそも毎年分からんだろ!て話なんだけど、それでも考えちゃうのがおたくの性